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日本で潜れるレックダイビングのポイント

こんにちは!心斎橋店の山本りゅういちです´◡`
本日は日本で潜れるレックダイビングのポイントについての記事です

沈没船をドローンで撮影

 

レックダイビングとは?

レックダイビングは英語でwreckdivingと書きます。
レック(wreck)は直訳すると破損、残骸、難破、難破船など複数の意味がありますが総称して人工的なものを指します。
ダイビング用語としては難破船(沈船)を意味します。(沈没した飛行機も指します)
つまりレックダイビングとは難破した船や人工的に沈められた船があるポイントでダイビングをすること。
通常のダイビングとは違った圧巻の景色を見ることができます。 特徴としては水深が-30M前後のポイントが多いため中級のスポーツダイバーライセンスが必要です。

 

国内でレックダイビングができるポイントは?

 

南紀白浜 


沈船 和歌山県の白浜。水深-18Mに全長30mの沈船が横たわっています。見所は沈船+魚群 沈船内部・周辺にはキンメモドキの群れが進路を塞ぐように群れています。イサキやアジの群れもいており、それを捕食するカンパチの捕食シーンも見ることが出来ます。夏の暖かいシーズンではコロダイやオオモンハタなどがたくさんいます。冬には1m級のクエが頻繁に見れたり、マクロ系の海牛やカエルアンコウなども見ることが出来ます。水深もそこまで深くないため初心者の方でも潜水しやすいダイビングポイントになります

 

熱海


沈船 静岡県の熱海市。水深-30Mに全長81mの砂利運搬タンカーが沈んでいます。劣化がひどく曳航中に船体が2つに折れて現在の位置で沈みました。ポイントは港から船で10分に位置にあります。レジャーダイビングで見れるレックとしては国内最大級の大きさ。ソフトコーラルがたくさんついており、小魚の群れも多くネンブツダイやイサキ、アジ、タカベなどが見られます

 

与論島


沈船あまみ 鹿児島県の与論島。水深-45Mに全長57mの元海上保安庁巡視船「あまみ」が沈んでいます。これは役目を終え、海上保安庁らが1993年にわざと沈めた船です。与論島は珊瑚が隆起してできた島なので川がなく、年中透明度の高い海を見ることが出来ます。船体のトップが-30Mでボトムが-45Mの位置にあります。レジャーダイビングの最大水深は-40Mなのでボトムまで行くのは不可能ですが、中性浮力が取れていれば水深-25Mの位置からでも船の全体像を見ることができるほどの透明度があるので中級ダイバーでも十分に楽しむことが出来ます。

 

古宇利島


USSエモンズ 沖縄県国頭郡今帰仁村。水深約-40Mに全長106mの巨大な駆逐艦USS emmonsが沈んでいます。エモンズは第二次世界大戦の際に日本の神風特攻隊の攻撃を受け大きく破損し、日本の手に渡ることを避けるために米軍が自らの手によって沈められました。古宇利島からボートで20分のポイントに位置し、水深だけでなく潮の流れの早いポイントになるので上級者向けのダイビングポイントになっています

 

他にも国内でレックダイビングができるポイントはたくさんあります。そして、いつか行ってみたいレックダイビングのポイントを目標にしてみてください!皆さんと同じように僕も一人のダイバーとして経験本数を増やしてにいつまでにここに行く!って決めてます´◡`

 

ファンダイビングのツアー情報について

 

必要なテクニックは?

レックダイビングの多くが深いポイントになるのでスムーズな潜降と浮上が必要なため深度に合わせた浮力調整が必要です。経験本数は50本以上で中性浮力がしっかり取れていることが望ましいです。船内に入る場合は姿勢を水平にキープできるようにしましょう!フィンワークもばた脚のフラッターキックではなく、沈殿物を巻き上げない平泳ぎのようなフロッグキックが推奨されます。ダイビングサービスによって経験本数が決められていることが多いため現地の指示に従ってください。

 

 

必要な器材、ライセンスは?

水中ライト


。沈船の内部侵入する際や船体を観察するために水中ライトは持っておくべきです。また水深-30Mでは青以外のほとんどの色が吸収され、青みがかった色になるため水中ライトで照らして海洋生物本来の色を見ることも出来ます。他にも水中ライトはライトシグナル、自分の位置を把握してもらう、透視度の悪い環境で役に立ちます。

カッティングデバイス(ナイフ等)


レックダイビングでは船が沈んでいるためロープなどの人工物も多く沈んでいます、そのロープが体に絡まった際に力尽くで解くのでなく、カッディングデバイス(ナイフ、イジーカッター)などを使用します。

中級ライセンス以上


初級ライセンスでは水深-18Mまでしか行くことが出来ませんが、中級ライセンスを取得することで水深-30Mまで行くことが出来ます。

SDC(スキルデべロップメントコース)


こちらは特別なスキルを学ぶコースでいくつかのカリキュラムが用意されています。その中のDEEP SDCというレジャーダイビングの最大水深-40Mまで行くことのできるライセンスになります。深い深度に対しての気圧の変化や空気の消費量、減圧タンクの準備手順などを学ぶコースです

レックダイビングの魅力
レックダイビングの魅力はなんといっても圧倒的な存在感です、もちろん水中のオブジェクトとしては最大の大きさ。大きな船体は高さが10m以上もあり、長さは100mを超える船もあります。
プロペラだけでも人間1人の大きさ。その沈船に住み着く魚がいたり、歴史的背景を知ることも楽しみの一つです。
ここまで読んでいただきありがとうございました´◡`

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